森を抜けた先は一面が黄色い絨毯で覆われていた。よく見るとそれが背の高い向日葵の花であることが分かる。あの中に紛れ込んでしまおう。そうすればいくら妖怪と言えど……
藍「見失って外来人の追跡を諦めるだろうってかい?」
筒抜けだったのだ。背後に迫っていた九尾の狐「藍」。踵を返す暇も悲鳴すら上げる暇もなく、その妖怪の腕が俺の喉元に食らいつく。為すすべもなく首を締め上げられてしまった。
貴方「あ……が…………」
ギリギリと息道を、頸動脈を締め付けてくる。尋常じゃない力、これが妖怪の力……。
藍「紫様にあのような汚らわしい触手を持つ生物をけしかけるとは……許すまい!」
駄目だ、苦しくて意識が……遠のく…………。
薄れゆく意識の中、引っ付いたフリントをどうにか引き剥がして地面に叩きつける紫の姿も見えた。
ちくしょう、どうしてこんなことになっているんだ。
こんなの、死んでも死にきれな……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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