???「人の向日葵畑でドンパチやるのはどこのどいつかしら?」
更にもう一人少女の声が聞こえてきた。真っ白い日傘を片手に持った緑色の髪をした女性。真っ赤なチェックの上着とスカート、そしてやはり真っ赤な瞳が対照的だ。
さっそくあちらにもくらいつかん勢いで藍は俺を乱暴に地面に放り投げると、向日葵畑の持ち主である女性に戦いを挑もうとする。しかし紫がサッと藍の前に腕を出し、制止した。
紫「藍、やめなさい。ここは引き上げるわよ。ここでやり合っても分が悪いし、得られる対価も割に合わないわ」
あれほど執拗に俺を殺そうとした妖怪達はアッサリと撤退しようとする。安堵の表情を浮かべた俺であったが、紫はどこか嘲笑するかのような顔でこちらに一言。
紫「私が手を出すまでもないってことよ。いずれ分かるわ、私達に屠られた方がどれだけマシだったと思えるか……。彼女は『風見幽香』。決して人間とは分かり合えぬ戦闘狂い。はてさて、貴方にはどんな最期が待っているのやら……」
そんな不吉な捨て台詞を残して紫と彼女の配下であろう二人は去っていった。と、とりあえず助かった……?
一抹の希望をあっけなく砕くのは俺の右肩に置かれた手。幽香と呼ばれた女性のものだが、その表情は友好的とは程遠いものであった。
幽香「貴方が面倒事を持ち込んでくれたのね。それはお礼をしなくては……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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