それを見ると映姫様は特に避ける素振りも見せずクルリとその場で回転すると再び白い波動を広げていく。彼女の纏っていたバリアが白色に変色した。

映姫「へぇ、貴女にもあるのですね。そういう清い心が。それとも、装っているだけでしょうか?」

白いバリアはやはり白く染まった弾幕を吸収していってしまう。

紫「弾幕が効かないだなんて反則じゃない!」
映姫「私の能力の前では弾幕は白色か黒色になってしまうのです。これぞ『白黒はっきりつける程度の能力』。放つ者の心が善に傾けば白色に、悪に傾けば黒色に。そして私は対応した光の防壁でそれを受け止める」

出鱈目だ。この閻魔の力ほど滅茶苦茶なものはない。真っ白な弾幕をものともせず映姫様はさらに攻撃を続けていた。

紫「なるほど、心ね。でも、人の心ってものは単純に善悪ハッキリつけるなんて不可能よ。様々な感情を抱くものですもの」

今度は白いレーザーを映姫様めがけて放つと、同時に黒い大玉をばら撒くように放っていった。が、これもくるりくるりとバリアの色を頻繁に変えてほとんどを受け止めてしまう。

映姫「そんなことは百も承知。でも私には見えます、その人の善の部分、悪の部分。そろそろ終わりにしましょう。最後くらいは貴女にもしっかりわかるような方法で。審判『ラストジャッジメント』!」

高らかに掲げられたのは紙切れ……いや、カードのようなもの。怯んでいた紫を取り囲むように細いレーザーが照射されると、直後に一際太いレーザーが紫を焼き払う。勝負は決したか。

光がおさまり、倒れている筈の紫の様子を見るが……。

貴方「いない! まさか……」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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