閻魔様は紫の弾幕をバリアで吸収していった。その吸収したエネルギーはどこへ行ったのか? それはバリアに溜め込まれている。

映姫「解除するのですか? ううむ、ですが今はこの防壁も役に立ちませんし、やってみましょう」

映姫様を覆っていた黒いバリアが消える。それと同時におびただしい量の光線が紫へ迫っていった。まるで意志を持っているかのように紫にぐにゃりと曲がりながら貫いていくのだ。

紫「きゃあっ!?」

墓石がスキマから完全に出てくる前に紫を怯ませた。旗色が悪いと判断したのか、紫はそのまま座り込んでいたスキマの中に潜り込むとその入り口を閉じてしまった。

映姫「む、逃がしてしまいましたか……。はっ、それよりも先程の外来人はっ!」

それだけ口にすると映姫様はフラフラとこちらに歩みを寄せるがパタリと倒れてしまった。無理もない、あんな無茶苦茶な妖怪相手にあれだけ激しい戦闘を繰り広げたのだ。倒れた映姫様を俺は優しく抱きかかえる。小柄な少女らしくとても軽かった。あんなに強そうでも少女は少女なのだなと思い知らされる。

だが、これからどうしよう。映姫様は気を失ってしまったし、銀鶏は大破したまま。夕闇が迫る森の中で途方に暮れていると……




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら