広間に集まる皆さん。典型的な和風の朝食だった。

皆「いただきますっ!」

朝食はなかなか美味だった。空腹状態も手伝い、凄まじい勢いで味噌汁が、納豆が、ご飯が自分の口、そして腹の中に入っていく。

聖「あらあら、随分と食欲旺盛なのですね。おかわりもありますから慌てなくても大丈夫ですよ」

朝食はあっという間に終わった。

皆「ごちそーさまでした!」

朝食を済ませると、聖があの話を切り出した。
そう、紛れもなく自分のことである。
重苦しい空気が漂う。
が、何かが引っ掛かる。
そうだ、紫は俺の居場所を知っているはずなのだ。
あのスキマ(紫の能力で生み出すワープ空間の正式名称らしい。聖に教わった)でこちらまで移動して寝込みを襲うくらい造作もないはずなのだ。

でも紫はその手段を使用しない。まるで大きな掌の上で泳がされているような嫌な感じだ。
そう、答え自体は見えてきているのだ。
しかしそれは自らの力ではどうにもできないこと。

「『弾幕ごっこ』……。幻想郷での揉め事はこれを使って解決している。でも○○さんは……特殊な力を持たないただの人間」

水汲みの当番決めから幻想郷を左右する大きな事件(春が来なくなったり、夜が明けなくなったりという「異変」が過去の幻想郷で何度か起きていたようだ)まで「弾幕ごっこ」と呼ばれる決闘方法で解決されてきたらしい。
もしも紫を「弾幕ごっこ」で負かすことが出来れば、自分の命を狙うことをやめさせることも出来るはずだ。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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