確かにアールバイパーの出てくるゲームのシリーズでは自分で弾幕を展開して、あらかじめ危険な目に遭わないようにする戦略を取るけれど……。
「そうだな……。本体の動きをトレースして援護射撃をしてくれるユニット(※元ネタはグラディウスのオプション)があったり、他には……。
ああそうそう、敵のボスが持っていた武装を奪い取って自機の兵装として使用する便利なシステム(※元ネタはグラディウス2のパワーアップゲージの拡張)も持っていたな」
にとり「うーん……。本体とまったく同じ動きするユニットに、敵の武器を奪い取る……ねえ。幻想郷で武器といえば魔力の類になるけれど……そんなの再現できるかなぁ……」
やっぱり彼女の力を持ってしても再現は難しい様だ。
まだ幻想郷で戦闘を行うアールバイパーなんて見ていないし、イメージがわかない。
大体自機を強化するためのエネルギー物質「パワーカプセル」が無ければどんな武装だって使用できない。元のゲームではそうだった。
最悪のケース、つまり粒子ビーム(なんて聞くとちょっとかっこよく聞こえるけど、何の特徴もない通常ショットのことだ)だけで戦うはめになることも考えられる。
相手の能力ってアールバイパーで奪えるんだろうか?
スペルカードを学習して代わりに使ってくれるとか虫がよすぎるかな……。
にとり「そこにずっといてもそう簡単にこいつは改造できないよ。さあ、こんなところに閉じこもっていないで弾幕の構想を……って、ああもう、またトラブってる!」
にとりはシッシと自分を払いのけると、急いでアールバイパーの様子を見るべく走りだしてしまった。
確かに変な風に唸っているようにも、何故か光っているようにも、黒い煙を吐いているようにも見えるが、素人には何が起きているのか分からない。
やれやれ、追い出されてしまったか。
まあ邪魔になるだけっぽかったので仕方ないだろう。
我が愛機も気になるけれど、ちゃんと命蓮寺の修復もやってくれるのだろうか……
銀翼と妖怪寺IIIに続く
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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