聖「なんだ、そんなことでしたか。大丈夫ですよ。紫さんだってこの前の弾幕ごっこで深手を負っています。それに今は間昼間だし、人里では騒ぎを起こしてはいけないことになっています。私と一緒ならば、いくら貴方がイレギュラーな存在だからと言って、迂闊に手を出すことはないでしょう」
さあさあ、と聖は俺の背中を押していく。せ、せめて履物を準備してからにしてくれ……
(青年準備中……)
一輪「姐さん、○○さん。行ってらっしゃーい!」
ムラサ「ラブラブですねー」
一輪「こらムラサ、からかわないの!」
一輪とムラサに見送られ、俺と聖は門を出る。なんかムラサが不穏な事を口にしていたがスルーした。
あの時は夕闇の中がむしゃらに走っていただけなのでよく分からなかったが、流れる空気ものどかなものだ。よく見ると道端に時折花が咲いており、見る者を楽しませている。
聖「手、繋いじゃおうか」
急に紫がスキマから現れて、俺をスキマの中に攫っててしまうことを危惧してか、そう申し出てくれる。
これはありがたい。俺は喜々して手を差し出した。
聖のぬくもりが手の平に伝わって来る。この指と指を絡めた握り方は……恋人繋ぎだ!
聖「こうしていると恋人みたいですね? え、親子に見えないかって? もう、そういう意地悪言わないのっ///」
地雷を踏んだ気がしたが、特に怒ってはいないようだ。しかし不用意にこのネタを使うのはやめておこう……。俺はそう心に刻んだ。
それにしても恋人か……。ムラサの一言が頭によぎる。うう、余計な事を言って……、意識してしまうじゃないか!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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