とても甘そうなあん団子にしよう。
お勘定を済ませて外で聖と一緒に団子を頬張っていると……
小さい女の子(本当に小さい、手の平に乗りそうなくらい)がふよふよと目の前を飛んでいるではないか。頭に赤いリボン、ケープを羽織ったその子は小さいながらも美しい顔立ちであった。まるで人形のようである。
???「シャンハーイ」
その子が振り向く先には金髪の同じくケープ姿の少女が歩いていた。
???「あれ、白蓮さん。どうしてこんなところに?」
聖「幻想郷に不慣れな外来人さんに人里を案内しているのですよ、アリスさん」
今の少女はアリス。なんでも自分と同じで人間から魔法使いに転じた少女なのだという。
普段は森に住んでいるが、時折こうやって人里まで出てきて人形劇を披露したりするのだとか。
この小さい女の子も人形であり、ちゃんと「上海」という名前がついているようだ。
しかし聖にしろアリスにしろ、魔法使いという種族は人間とほとんど見分けがつかない。
アリス「上海、あなたも挨拶なさい」
上海「(ペコリ)」
スカートの裾を持ち上げ、挨拶をする人形。なかなか可愛らしい。
自動で動く人形か……なかなか興味深い。俺はそう思いつつ、団子を買いに行くであろう金髪の少女を見送った。
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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