さて、腹ごしらえも済ませたし、また一人顔見知りが出来た。
今はまた手を握っている。さすがに団子を食べている間くらいは手を離していた。

町人「これまあ聖様、この方は護衛ですかい? それとも……アレですかい?」

聖「あらもう、からかうのはよしてくださいな。そういうのではありませんよ」

聖は人里でも人気があるのか、よく話しかけられる。俺は当然……面識がないのだから仕方がない。
何だか人通りを通る人に子供達の比率が高くなっているようだ。甲高い声でキャーキャー騒ぐ声が響いてくる。

聖「子供達の声が気になりますか? このあたりに寺子屋があるんですよ」

聖が指差す先には確かに大きめの建物があった。寺子屋……つまり学校のようなものか。丁度放課後とかなのだろうか。

???「あまりはしゃいで人様に迷惑をかけるんじゃないぞー!」

門の前には先生らしき女性が注意を促しているが……子供たちに耳に入っているのかどうかは怪しい。聖はこの女性と面識があるのか、俺と一緒に彼女に歩み寄っていった。

聖「こんにちは、慧音(けいね)さん。いつもお仕事お疲れ様ですね」

青白く長いロングヘアに青を基調としたワンピース。手には教科書らしきものを手にしている彼女はとても知的に見えた。

慧音「ああ、聖さんか。いつも見苦しい所ばかりですまない。……して、今回は何用なんだ?」

聖は黙って俺の方に視線を向けた。慧音も何か心当たりがあったらしく寺子屋に招き入れる。

慧音「まあ、ここで立ち話も難だし……。積もる話は中で聞こうか」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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