慧音「前の『文々。新聞』に君のことが載っている」
ぶんぶんまる……? 変わった名前だが、幻想郷における新聞なのだろう。
新聞を見ると黒煙を上げて墜落していくアールバイパーの姿が写真に収められていた。
「謎の銀の鳥、墜落す」
こんな見出しがデカデカと書かれていた。俺はこの銀の鳥に乗って幻想入りしたんだった。文面を見ていくと外来人が中にいたことが書かれているが、俺の写真はなく、特に物騒な事は書かれていない。
慧音「事前に聖さんから……、ええと○○だったかな? お前のことは聞いている。随分と大変な目に遭っているようだな。そして随分奇抜なことを考えている……」
う……。本当に全部聞いていたようだ。紫に狙われている事、それを止めさせるために彼女と決闘をしようという事。
貴方「向こうが滅茶苦茶な事を言ってくるんです! 前に外の世界の『核』の技術を受け入れて大変な事になったから、今回はそうなる前に超文明を使って幻想郷を壊そうとしているであろう俺を排除するって……」
慧音「それで……話し合いは無理、生身で戦っても無理と判断し、その超文明たる銀の鳥を使って紫を負かす……か」
「馬鹿げてます……よね。まだアールバイパーがどれくらいの能力を発揮できるかも分からないというのに……」
どんな辛辣な答えが返ってくるか。ある程度は俺の中で覚悟出来ていた。
慧音「全くだ。そんなこと普通の馬鹿だって思いつかないぞ。よりにもよって事の発端となった超技術を使い、男だてらに弾幕を張るだなんてな。しかもそれで幻想郷の大賢者に喧嘩を売るだなんて……」
予想通り、いや予想以上に辛辣な言葉を投げかけられて俺は縮こまるしかなかった。
そんな俺を気遣ってか、隣に座っていた聖は俺の背中を撫でてくれている。ああ、暖かい。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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