というか俺はそのスペルカードルールを把握していないぞ。その旨をこっそり聖に申し出る。
あと、あの爆撃は今さっき思いついたものなのでスペルカードになる紙が欲しいとも。

聖から白紙の紙をもらい、それらしいイラストを描き、カード名を記す。
名前は……そのまんまでいいか。
名付けて「爆撃『スモールスプレッド』」。

聖からルールの説明も受けた。
使用するスペルカードの枚数をあらかじめ宣言し、そのカードに記された技を使うときは使用前に宣言をする。
一度宣言したらスペルブレイク(一定ダメージを受けるか、一定時間が過ぎることらしい)するまで他の行動は出来ない。
全てのスペルカードをブレイクされる、または体力(俺の場合はアールバイパーの耐久力ってことになるな)や気力が尽きたら負けとのこと。

聖「そんなところですね。大丈夫だと思うけれど、万が一命に関わりそうになったら助け船を出します」

まあ命にはかかわらないし、万一のバックアップの約束も交わした。ここまでしてもらったんだ。ここは勝負に応じた方がいいだろう。
いずれ八雲紫とやり合うんだ、そう考えると実戦はむしろ早い方がいいのかも知れない。

我が愛機に向かうと、にとりに呼び出される。弾幕ごっこに関わる操作の説明を行いたいらしい。

20メートルほどある自機を2メートル程に収縮させる「リデュース」は実装されているようで、ボタン一つで縮んだり元に戻ったりできるらしい。
ただし安全の為、リデュース発動中は機体から降りることは出来ないそうだ。

あと戦闘機の姿を取っているが、その場でホバリングが可能なので、時には立ち止まって周りの様子を確認するのもいいだろうとアドバイスもくれた。

貴方「俺が使うスペルカードは1枚だ。まだ初心者だからな」

ルールに則りチルノに宣言しつつ、俺はコクピットに乗り込んだ。

チルノ「あれ? 鳥の中身は男だったのね。男の弾幕使いってのはなかなか珍しい。でも相手が誰だろうと、あたいはいつでも本気だよ!」

あれ、普通に話が進んだぞ。珍しいとは言われたけれど、馬鹿にされたり、ドン引きされたり、気持ち悪がられてたりというのはなかった。
命蓮寺の人たちは弾幕ごっこをやると言いだしただけで(ジェンダー的な意味で)怪訝な表情を浮かべていたが、彼女にはそのような偏見はない様だ。
彼女はスペルカードを2枚手にしていた。若干こちらが不利か。


銀翼と妖怪寺IV後編に続く……

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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