久方ぶりの命蓮寺だ。ようやく我が家(……じゃないけど)に戻ってこれたのだ。
朝日に輝き、美しい。アールバイパーの帰還を察知したか、ムラサとにとりがこちらに向かって手を振っている。まるでこっちに来いと言っているように見える。
俺は呼びかけに応え、高度を下げた。
貴方&白蓮「っ!?」
俺たちは大いに驚いた。アールバイパーをひとまず置いていた場所、つまりにとりが思い切り穴をあけてしまった部屋なのだが、穴は見事に……あいたままだった。
そればかりか、穴から部屋に入って分かったのだが、この場所だけお寺と呼ぶには程遠い仕上がりになっている。
金属の質感、不思議な模様が光の線となり描かれている壁(白蓮は「法界」みたいだと言っていた)などなど……。どこから調達したのか機械めいた部屋になっていたのだ。
にとり「部屋なら……この通り完全に修理したよ。穴はシャッターで閉まるし」
まるでこの区間だけSFの世界になったかのような奇妙な風景。よく見ると所々木造であったりお寺のような装飾があったりと本当の意味で「奇妙な」ことになっていた。
とにかく幻想郷ではイレギュラーな存在であるアールバイパーにとっては非常になじむ光景が目の前に広がっていたのだ。
にとり「それにアールバイパーはしばらくここに置くんだろう? それならばそれっぽい部屋にしてあげないとね」
隅っこで涙目になっている星が縮こまっていた。
星「あの……、何度も『やめよう』って言ったんですよ? それなのに……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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