文「ごうがーい、ごうがーい! 号外だよー!」
ネメシスを膝の上に乗せて頭を撫でていると、あの失礼極まりない鴉天狗の声がした。
声がしたかと思うと窓から薄い新聞が投げ込まれた。メチャクチャな記事を作ったことに対して一言文句を言ってやろうと窓から顔を出すが、既に文の姿はどこにもなかった。
魔理沙もかなりすばしこかったが、あのブン屋は彼女以上に素早いのだろう。風か何かか、あの天狗は。
後で一輪に聞いてみたが、新聞を取っていなくても号外はあらゆる場所に投げ込まれるものなのだと言う。下手すると同じ場所に投げ込むケースもあるらしい。やれやれとため息をつくと、新聞の内容に目をやる。
「文々。新聞 号外」
銀翼の外来人○○VSスキマ妖怪八雲紫
今日の日没、マヨヒガ上空で遂に激突!
皆さんの誘いの上、こぞってご観戦下さい
こっちは命懸けだというのに、まるで何かの試合のようなノリである。読み進めるとどちらが勝つか賭けている妖怪の話まで出てきている。
紫の強さは折り紙つきだが、あの銀翼とやらもここ最近急激に力をつけたから分からない……のような内容。
とにかくやるしかない。相手が大妖怪だろうと何だろうと俺の潔白、生き様を見せつけなくてはならないのだ。
その為には勝たなくてはいけない。またも新しい戦法が必要だ……。
ムラサ「そこで聖輦船の主砲とやらを……」
にとり「いやいや、そんなものないでしょ!」
と、そこへにとりと談笑するムラサが近づいてくる。
貴方「ムラサ、少し弾幕に付き合ってくれ。いいスペルが思い付きそうなんだ」
ムラサ「わ、私!? でもちゃんと休んでいないと……」
貴方「ウォーミングアップだ。それなら文句あるまい。お前のアンカー、よく見せてくれよ?」
若干強引にセーラー服の少女の手を引くとバイパーの格納庫へと走っていく。
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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