太陽が傾き始め、いよいよ時間が迫ってくる。しかしアールバイパーの姿が見えない。

紫「あら、やっぱり怖気づいてしまったのかしら?」

沈みゆく夕陽を眺め、ニヤリと笑みを浮かべる紫。

レミリア「いいや、あの男はお前程度では怯んだりしないわ」

その長身の女性に何故か自慢げに話しかける紅い悪魔。傍には日傘をさしている咲夜の姿もある。

紫「あら、あなたは私よりもあっちの銀翼を応援すると言うの、負け犬さん?」

レミリア「あの外来人がどこまでアンタに喰いつけるのかが興味あるだけ。そしてテングになっているあなたを注意しに来ただけよ。アイツは外来人、私達の予想しえない手段を持っているわよ。……多分」

まるで自分の手柄のようにニヤつきながら話している。

紫「ご忠告感謝するわ。さあ、あなたも席に戻りなさい」

用事も済んでレミリアは紫の元を離れる。

レミリア「咲夜、もう日傘は大丈夫よ。しまって頂戴」

太陽が今まさに山の中に隠れようとして、最後の輝きを放っていた。

藍「そろそろ……時間切れ。やはり、怖気づいたと見えるか」

橙「藍様っ! 何か来ますっ!」

最後の陽光に照らされてその銀翼は黄金色に輝きを放っている。先端が二つに割れたフォルム、銀色の翼、アールバイパーがマヨヒガの上空に辿り着いたのだ。

貴方「待たせたな……八雲紫!」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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