今俺は大妖怪前に凄んでいる。怖いのか怖くないのかと聞かれたら、間違いなく怖いと答えるであろう。
紫「時間ぎりぎりね。巌流島の剣豪気取り? 残念ながらストレスは感じていない。私は平静よ」
別に怖気づいたわけではない。ちょっとムラサとウォーミングアップしていただけである。アールバイパーの後ろには白蓮やムラサ等の命蓮寺の住民がバイパーを見届けている。
星「聖、○○なら何とかしてくれますよ」
白蓮「……だといいのですが」
眼下に広がるのはこの決闘を一目見ようと集まってきた人や妖怪。おそらく「文々。新聞」の号外で集まってきたのだろう。
紫「とにかく……逃げずに来たわね。わざわざ死にに」
貴方「死にに来たんじゃない。俺の潔白を、俺の意地を、俺の生き様を見せつけに来た。こちらが勝てば俺を狙う事はもうやめて貰うぞ……」
こちらも負けじと返す。
紫「あは、あはははは! 人間風情が何を言い出すかと思えば……。お前はただの人間。妖怪とは明確に境界で隔てられているわ。超技術に腰かけながら吸血鬼を倒して鼻高々……ってところかしら?」
煙のようなオーラのような紫色の気を纏い始める紫。
地上ではざわざわしているものの、そんな雑音など耳に入らない。
紫「あとは貴方を妖怪たらしめるその銀翼を貴方ごとへし折ってやれば全ては終わる。そのおごりも含めて全てを無に帰してあげるわ……!」
相も変わらずの威圧感だ。しかしここまで来たのだ。今更引くものか! 止まっていた風が再び吹きすさぶ。そしてピリピリした空気の流れが変わった。攻撃が来るっ! アールバイパーのリデュースを発動させ、自分は2メートル程に縮む。
ムラサとの弾幕で新しいスペルカードを思い付いた。まだ俺とムラサしか知らない隠し玉だ。
あれを使えれば……。
最後は言葉などない。俺は大妖怪に挑み、そしてその大妖怪たる八雲紫は無数のクナイ型の弾幕を放つだけだ……。
決戦の火ぶたは今落とされた……!
銀翼と妖怪寺Xに続く……
あとがき
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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