ゴーレムによって無理やりロケットに括り付けられた銀翼は俺が乗り込んだ瞬間に起動すると、すさまじい勢いで急上昇する。
貴方「うわああああ!」
辛うじて飛行方向を制御できたのが幸いで、そのまま突っ込むように命蓮寺に帰還した。
にとり「どどど、どうしたんだい!?」
今思うと格納庫に綺麗に飛び込めたのは奇跡といえよう。ちなみにロケットは着陸する際に爆発してしまった。
貴方「修理をしてくれ。ああすぐにだ、頼む!」
にとり「えええっ!? いやだってアールバイパーのメンテナンスならさっき済ませたばかりじゃ……」
貴方「それはその……派手に飛んでたら事故っちゃってさ……」
どうにか丸め込んで修理を始めさせた俺。そうか、過去に跳躍したということはこの時代の俺自身がいるということに他ならない。やっぱり出くわしたらまずいのかな……。
にとり「なあ○○、どうしてメンテしたばかりのアールバイパーがものの数分後に大破して戻ってきたのか、何となく理由がわかったよ。君、別の時間軸からここにやってきたね?」
ギクッ!? お見通しなのか?
にとり「『超時空戦闘機』と自称してたからもしやと思ったらそれらしき機能があってね。莫大なエネルギーを得ることで時空跳躍を行うらしいことが分かったんだ。幻想郷ではこれほどのエネルギーが集まることはそうそうないだろうけど、危ないから私はその機能が発動しないように厳重に封印をしたはずだ。だというのに封印が解かれてる……」
聞くと俺が最初に幻想入りして紫と決闘して勝利した後のある日、銀翼を修理するにとりの前に紫がやってきて時空跳躍機能を封印するように命じたらしい。
にとり「その条件と引き換えにこの銀色の翼を幻想郷に飛ばすことを許してくれたんだ」
全く知らなかった。封印が解かれたのはロンゲーナー大佐に機体を預けた時で間違いないだろう。なるほど、「新品同様にピカピカになって貴公の元に戻ってくる」ってのはこういうことを言っていたのか。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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