どれくらい眠っていたのだろうか? あのような場所であるにもかかわらず俺はずいぶんと熟睡していたようでいつの間にかブランケットを布団代わりということなのだろうが、それが俺の体を覆うようにかけられていた。
にとり「ふわわ……。随分とぐっすりだったから部屋に連れて行くために起こすのも躊躇ってしまったよ。それよりも修理と整備が完了した。これで元のように空を飛ぶことができる筈だ」
周囲を見渡すと夜中であるらしいことが分かる。窓からのぞく星空は文明の利器で覆われたこの部屋に比べて明らかに弱弱しい光であった。
にとり「行くんだね? 住職サマや○○みたいに芯の強さを持つ人を口で止めようったって無駄なのは分かってるさ。ならばせめて私が言おうとしていること、もうわかるよね?」
貴方「ああ、できるだけ無茶はしないさ。だから直接今の青娥に挑むなんてことはしない。あの時みたいに足掻いて足搔いて少しずつ足元を固めていく」
再び整備されてピカピカになったアールバイパーに慣れた足取りで乗り込むと、エンジンを起動し始める。目指すは永遠亭。藍との交戦もあるかもしれないから気を引き締めなくては。
徐々に大きくなるエンジン音に、光を増す噴出口。そして少しずつ開かれる格納庫の扉。
貴方「アールバイパー、出撃する!」
爆ぜるノズルと共にわが相棒は急加速。両目を見開き幾度となく舞った幻想の夜空へと俺たちは溶けていった。アールバイパーの光も漆黒の支配する夜空の前ではあまりにちっぽけなものであるのだ。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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