俺はあえてスピードを落とし、ブーストコアにも俺達を追い抜かせ2体の戦艦に狙いを定め、トリガーを引き抜いた。今度は太いレーザーが1本前方に向かって発射される。やはり火力は絶大のようでブーストコアはそのパーツをばらまきながら爆発四散、ビーコンもその破片にぶつかりコアをいくつか損傷してしまう。
しかし俺の方も無事ではなかったらしく、強烈な攻撃に今までのダメージが耐え切れなかったのか、追加ブースターもあっけなく壊れてしまった。爆発を起こす前にそれをパージして、再びオプションを展開する。
ゴーレム「よっしゃあ、これでまた弱っちい火力で頑張るしかなくなったわけだ。いや、オプションを使うのか。ならばまたオプションハンターを使って魔力を吸い尽くしてやるぜぇぇぇぇ!」
貴方「いいや、同じ手は食わないぜ」
ゴーレムから放たれたオプションの魔力を食らう虫、こうなるだろうと予見していた俺はオプションを自らの周囲で高速回転をさせ、オーバーウェポンを発動させた。
貴方「重光龍……『ドラゴンレーザー』!」
食われる前に俺の方から撃ち出すっ! 黄金の龍が甲高い咆哮を上げながらオプションハンターとビーコンに喰らいついていく。巨竜を前に虫けらはあまりに無力であり、それは手負いの巨大戦艦にとっても同じだったらしく、無数のオプションハンターもビーコンも破壊されてしまった。
ゴーレム「あああっ、俺様の切り札が……! いいや、こっちにはまだ兵力が残っているんだぞ。一方の銀翼の末裔は今度こそ満身創痍! さあ、今度こそ引導をくれてやるぜええ! 行けぇい『
ビッグコアMk-III
』に『
ヘブンズゲート
』、んでもってダメ押しの『
ローリングコア
』!」
ちくしょう、まだ兵力を残していたのか。確かに追加ブースターも失いオプションの魔力も今のドラゴンレーザーで随分と使い込んでしまった。だが勝機がないわけではない。ゴーレムはオプションハンターを失っているのだ。落ち着いて各個撃破すれば切り抜けることも……。
にじりよる3機の戦艦と向き合う俺。今まさに死力を尽くした戦いの幕が切って落とされる……!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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