(その頃、月の見える宇宙空間……)
無数のバクテリアン戦艦の残骸が浮かぶ漆黒の空間。少し前に銀翼と巨大戦艦の死闘が繰り広げられていたのだ。生き残った戦艦はおらず……いや、生き残りはこの因縁の戦いに割り込んできた地獄の妖精「クラウンピース」によって指揮系統を狂わされて彼女の配下として月の都へと向かってしまっていた。
ゴーレム「それじゃああのピエロ野郎はバクテリアン戦艦を使って月でドンパチ戦争をおっぱじめようとしてたわけ?」
貴方「ああ、噛み砕いて説明するとそういうことになる」
俺はコクピットからゴーレムの横顔を覗き見る。その表情は憤怒というよりかは悔しさのあまりやりきれないといったものであった。
ゴーレム「あのピエロ野郎め、ゼッテー許さねぇぞ。あいつらは道具なんかじゃない! ゴーファー様の下で一緒に楽園を作ろうと奮起する同志だってのによぉ! 俺様は絶対に取り返すからな、あのピエロ野郎から俺様の全てを……!」
それに今回の脅威はそれだけではない。サグメが言うにはこの近くにシーマまでいるというのだ。あのまま月面で戦争を始めたらシーマが両陣営を粛清し始める可能性もあるし、そもそも大きな戦争がはじまると首領蜂隊が喜々として乱入してくるだろう。
貴方「騒ぎが大きくなる前にケリをつけるぞ」
眼前に広がる大きな月。月面戦争を阻止するべく俺は銀翼のブースターを思いきりふかした。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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