それは触手の生えた脳味噌のような姿をしていた。先ほど出くわした「クロークロー」とかいうゴロツキの仲間だろうか? いや、アイツよりも骨っぽいところがない分よりグロテスクな見た目と言える。
ゴーレム「よーし、お前ら全員いるかー? 銀翼の末裔『○○』が月面でヤベー奴を引き受けてる間にいったん幻想郷に戻り態勢を整えてだな。そしたらもっかい月行ってアイツをブッ倒して○○の骨を拾って……あだぁっ!?」
やたらと饒舌な脳味噌の化け物に気を取られていると藍は僕を無視して脳味噌の化け物にクナイ弾を投げつけ始めた。
藍「ええい、次から次へと侵略者どもが……!」
よくわからないがあの藍と敵対している。見たところ外の世界からやってきた謎の勢力だと思うが敵の敵は味方だ。ダメ元で僕はあの脳味噌の化け物に声を投げかける。
霖之助「そこの脳味噌君、僕をこの竹林から脱出させてほしい。どうしても会いたい人がいるんだ」
声に反応してギョロリと一つ目を向けてくる。何とも気だるそうであったが、僕と目が合うや否や……。
ゴーレム「うげっ、道具屋!?」
どういうわけか、僕の姿を見て動揺している。そうかと思えば配下と思われる戦艦を1機差し向けてきた。左右に大きなバーナー、いやあれはブースターだろうか?
ゴーレム「
ブーストコア
、コイツを護衛しながら竹林を出るんだ。お前のスピードなら簡単だろう? さて道具屋、本来ならばタンマリとカネをもらうところだが、お互いにそれどころじゃなさそうだし、特別にタダで護衛してやろう。俺様の慈悲深さに感激するがいいぞ、ヒヒヒ!」
こうもアッサリと上手くいってしまった。僕に何か借りがあるかのような振る舞いだった。詳しくは分からないがまさに渡りに船、とりあえず今は逃げるのが先だ。
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら