しかしそれはすぐに恐怖の悲鳴へと変わる。直後、歓声を上げるビッグコアのコアがいきなり撃ち抜かれ、そしてその体を爆破させ、消滅してしまう。純狐が直接コアを撃ち抜いたのだ。

貴方「馬鹿な!? 幻想入りしたバクテリアン戦艦のコアは横側からは決して破壊出来ない! そういう結界が張られていた筈だ」

俺はかつて永遠亭で多数のバクテリアンどもと戦っていた時のことを思い出し、思わず叫ぶ。

純狐「結界? そんなあやふやで不安定なもの、この私の前では無力だ!」

そう、戦争はまだ終わっていない。バクテリアン戦艦を失ったとはいえ、この総大将こそが下手したら今ここにいるバクテリアン全員以上の強さを誇るのだから。

純狐「よくもよくもよくもっ……! このわたくしに従わないというのなら、1匹ずつ絶望に叩き込んでやる!」

依姫の制止を聞き入れず、純狐はゴーレムの配下に手を出そうとする。

貴方「依姫っ、コイツを止めてくれ! 俺達じゃ手に負えない!」

狙われたテトランのコアを庇うように俺はレイディアントソードを手に前方に躍り出る。遅れて依姫も純狐に斬りかかるが、なんと刀を素手で受け止めてしまったのだ。

ダラダラと流れる血液。だが、純狐は微動だにしない。

純狐「嫦娥にされてきたことを思えば……こんな痛み、蚊に刺された程度よ!」

そのまま刀ごと依姫を投げ飛ばすと、今度は「リザードコア」に狙いを定め、鋭い弾の一撃を放つ。あっという間にコアは撃ち抜かれ、爆散した。

純狐「殺す殺す殺すっ! わたくしの意に背くものはひたすらに殺すっ!!」

だが、そんな状況をあざ笑うようなのんびりとした、だがどこかねちっこい声が響く。

???「そう、わたくしの意思に反する障害は排除、しないとね」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら