逆に墜落し、膝をついてゼエゼエと息を弾ませるは九尾の狐。切り札であった外来人殺しのレーザーも俺の銀翼がバジュラバイパーに進化してからはまるで脅威ではなくなった。
貴方「さあ、もう打つ手なしだな」
それでもまだ心は折れていないのか、恐ろしい形相でこちらを睨みつけてくる。
貴方「いつだって俺の意思は変わらない。俺は俺を受け入れてくれたこの楽園で生き続ける。そのための障害になるのなら、相手が誰であろうと俺は戦い続けるだけだ」
後ろからも幼げな声が聞こえてくる。橙が藍の様子を伺いに向かっているのだろう。
橙「藍様、もう意地を張るのはやめてください。○○もゴーレムのおじちゃんも外来人だけど、悪い人じゃないよ」
一瞬だけ藍の目がギラリと光ったのを見た気がした。まるで肉食獣が獲物めがけて飛び掛かる寸前のような。
貴方「いかんっ! 藍に近づくんじゃない!」
だが俺が叫ぶころには既に藍は既に橙に向かって飛び掛かっており、その腕で首根っこを掴まれた後であった。
藍「ふふふ、お前は楽園の主にはふさわしくないな。とんだ甘ちゃんだ。わかっているな? 一歩でも近づいたら中にいる侵略者ごと橙を……」
この野郎、この期に及んで姑息な真似を……! 遅れてやってきたのは白蓮と魔理沙。だが、今の状況を見てやはり俺より前には出られないでいた。
白蓮「どうして、どうしてそんな酷いことを?」
魔理沙「そうだぜ、そいつをどうかしたところで何も変わらないだろう?」
お互い一歩も動けぬ膠着状態。そんな中、先に言葉を漏らしたのは藍の方だった。
藍「なんで、なんで私に償わせてくれないんだ! 失敗したんだ。私が霊夢を殺してしまったんだ!」
やはり、藍の言うことが気になる。橙を抱えながら涙ながらに藍は事のあらましを語ってくれた。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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