やっと紫が出てきてくれた。これで藍の暴走も止まり、幻想郷が破壊されることもなくなった。
だが、それでも犠牲者が出てしまった。神奈子の悲痛な横顔がそれを物語っている。
神奈子「私は……素直に喜べない。早苗はもう帰ってこないから……」
そう、2周目でも犠牲者が出てしまったのだ。藍によって外来人を焼き払う熱線をモロに受けて恐らく脳が焼き切れたであろう早苗が……。
貴方「ちくしょう……。また守り切れなかった」
そんな中、苦虫を嚙み潰したような面持ちをした神奈子に心配そうに声かけるは緑髪の少女。
早苗「神奈子様、私は無事ですよ。ちょっとビックリしちゃいましたが、大してダメージを受けていないみたいです」
おおっ、無事だったか! やはり早苗は幻想郷の住民としての側面の方が強いということだろう……。いや、何か嫌な予感がする。
白蓮「八雲亭の結界が光っています!」
藍「なっ、どうして!?」
このようなことなど誰が予測できただろうか? 和解した筈の藍が使役していた八雲亭の結界から再びビームが発射されたのだ。それは藍を狙っていた。
貴方「まさか……! はっ、これは外来人殺しの熱線じゃないぞ! 避けろっ、藍!」
だが俺の叫びもむなしくビームは藍に直撃。悲鳴を上げつつ力なくバタリと倒れた。
貴方「八雲亭が他の誰かにコントロールされている。あの結界を破って誰かが侵入したんだ!」
白蓮「それってまさか……!」
結界に難なく穴をあけるような奴。そうだった、俺はすっかり奴のことを忘れていた。藍と争っている場合ではなかったのだ。もっと大きな脅威、もっとドス黒い「悪」が今の八雲亭を支配している。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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