彼女の顔を一瞬だけ見たが、それはそれはとても恐ろしいものであった。
紫「青娥、少しばかりオイタが過ぎるわよ? 散々私の式達をいたぶり、霊夢を傀儡にしようとし、そして幻想郷の主にでもなるつもりかしら? うちの不出来な式がこさえたチンケな結界ごときで!」
一瞬だけ紫の瞳が赤く光った気がした。その直後、八雲亭を覆っていた光のバリアに亀裂が走り、まるでガラスが割れるような鋭い音とともに、砕け散ってしまった。
紫「先の戦いのようにはならないわ。見たところ藍に手駒も潰されたようだし、結界もこの通り。攻め手も守り手も失った貴様に勝ち目はない」
紫の背後で空間がいくつも裂ける。反撃に出るつもりのようだ。
貴方「紫、アイツには実弾兵器が有効だ。光学兵器を反射するシールドを隠し持っている」
それを聞いた紫は一瞬だけ微笑み、頷く。それから、それぞれのスキマからミサイルポッドらしきものを呼び出す。そこから間髪入れずに無数の爆発物が飛んでいった。そのまま青娥を八雲亭ごと爆炎に包み込んでいく。
青娥「人質がいるのに躊躇なしってこと……しまった!」
霊夢はいつの間にか紫に抱かれていた。爆発の混乱に乗じてスキマを使ってこちらに引き寄せたのだろう。やはり紫は強い。
青娥「ちっ、神輿として使ってやろうと思ったけれど別にそんなの要りませんわ。では……プランBといきましょう」
パチンと指を鳴らすと突然影が落ちてくる。見上げると黄金の八面体が八雲亭上空に浮かび上がっていたのだ。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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