その表情は散々サグメをからかっていた時のものとは違い、凛々しく真剣なものであった。

豊姫「だけど○○とはしばしのお別れ。サグメ様も名残惜しいだろうけど、アールバイパーの修理も終わったって玉兎達から報告もあったし、そろそろ地上に返してあげないとね」

地上に返す。その一言を聞きサグメはわずかに俯く。○○を抱える豊姫についていくとそこには玉兎達によって新品同様に修理、そして整備されたアールバイパーが静かに光をたたえていた。

そのままふわりと浮遊すると○○をコクピットに横たわらせる。

豊姫「あとは私の能力で銀翼ごとこの子を地上に送るだけ。サグメ様も最後に挨拶をしたらどう?」

先程の件で見透かされているサグメをちょっとからかい気味の口調で片翼の月の民に手招く。

サグメ「……」

今も眠りにつく○○の手をギュっと握り、サグメは目を閉じてただただ念じる。

幻想郷の平和を、この外来人の無事を、そして共に戦い抜いた記憶が失われないことを……。

豊姫「サグメ様ー、そろそろ能力を使いたいのだけど?」
サグメ「ごめん、あともうちょっとだけ……」

愛おしそうにその手の甲を抱くと、名残惜しそうに手を放し、銀翼から離れる。次の瞬間にはアールバイパーは忽然と姿を消していた。

サグメ「どうか、○○にご武運を……」

彼女は一人の戦士を想い、手を組んで祈りを捧げるのであった……。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら