(その頃、迷いの竹林では……)


よし、あの小うるさい魔法使いが道具屋を連れてようやく離れやがった。これでいままで道具屋で盗んだ分はチャラだな。さあそのままどんどん距離を取るんだ。あとは俺様が時間を稼げばいい。

ゴーレム「ヒヒヒ、俺様をナメるんじゃあねーぞ? いつもは戦艦達に指示を出してるだけだが、俺様だってゴーファー様の右腕。やるときはやるんだからな!」

触手を突き出して威嚇するも、正直あの狐娘に勝てる見込みはない。やれやれ、我ながらコソ泥の割にはあまりに高い代償だったか。まともにやっても勝ち目はないし、策だってない。

ただ、俺様は今ここで起きている異変とやらは、外の世界の住民だけでなく幻想郷の住民も一枚噛んでいるのではなかろうかと推測している。でなければあの魔法使いっぽい少女と、憎き女狐がやり合うなんてのもおかしい。

そもそもどうして俺達バクテリアンは幻想入りしたのか。いや、バクテリアンだけじゃない。銀翼の末裔もそうだし、月で見かけたあのクリオネ野郎だって恐らくは別世界から呼び出された存在だ。何というか同じような空気を感じたし。

まあ理由は後でじっくり考えるとして……だ。今は少しでも時間を稼ぐべきなのは明白。

藍「はんっ、散々手下をこき使って自分は椅子の上でふんぞり返っていただけじゃないか。そんな貴様が何をするというのだ?」

ユラリユラリと風もないのに九尾が揺れる。よし、やるぞっ。ハッタリをかますんだ!

ゴーレム「おっと、俺様を殺すとその肉片が飛び散るぞぉ。その肉片全部から新しい俺様が生まれる。そうしたらテメーの方が困るんじゃないか?」

確かに俺様も地獄のような執念で復活することは出来るが、さすがに増殖は出来ない。それに死んだら痛いしな。だが、数で押す宣言に相手はビビって攻撃の手を……

ゴーレム「ふんぎゃ!?」

止めないだと!? ちくしょうめ、いきなり凄い速度の火の玉をぶつけてきやがったぞ。

藍「お前みたいなザコがいくら増えたところで何も変わりはしない。何ならさっきの鉄クズどものように使い捨ての式神にでもしてやろうか?」

くっそぉ! 久しぶりにブチ切れたぞ。散々俺様達をザコ扱いしやがって!



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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