コアとは言っているが、その実は取り込まれた純狐である。このままサンダーソードで貫いてしまえば彼女もろともクリムゾンナイトメアは崩壊するだろう。

あんな強力なバリアなんていきなり持ち出すくらいである。やはり本体は脆いのではなかろうか?

だが、問題はここで奴を殺した後だ。共に不敵な笑みを浮かべて浮遊している青娥をも相手にしないといけないのだ。奴もSTG世界の住民にちなんだ能力を使いこなしてくる。確か光学兵器を反射するシールド、最大で16の標的を追尾する雷、そして二刀流……。

いくら綿月姉妹が味方にいようがじり貧となってしまうのは明らかだ。ならば純狐をも味方に引き入れてしまうほかない。無理やり海洋生物型戦艦のコアにされてしまったくらいなのだから、説得すればもしかしたら味方になるかもしれない。

そういうことならば振るうのは剣ではない。手を差し伸べなくては。だが、アールバイパーに手はないから……。

貴方「サグメ、ちょっとグロテスクなことになるから怖かったら目を閉じていてくれ」

ゆっくり霊夢以外のオプションを周囲に回転させる。魔力がアールバイパーへと収束していく。そしてそこから撃ち出されるのは……。

貴方「逆回転リフレックスリング!」

コアだけを引き抜こうという魂胆だ。少々乱暴な方法だが、まあ人間よりかは頑丈だろう。

リングが純狐の腰のあたりを捉えた。よしっ、あとは引っ張り出すまで!

貴方「うぉりゃあああああ!!」

高速回転するリングが赤いゲルをグチャグチャとまき散らしている。だが、いくら引っ張っても純狐を引きずり出すことは出来ない。

青娥「コアを失えば深紅色の悪夢も無力化するとお考えで?」
貴方「ああそうだ。俺の目が黒いうちは誰も殺させない。俺はコイツを助けた上で、テメーを地獄に叩き落してやる!」

そう見得を切って見せたものの、要は青娥に手の内が読まれているということだ。当然のごとく妨害してきた。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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