コアを失ったクリムゾンナイトメアはその姿を維持できなくなり、ドロリと溶けだしていく。
貴方「これでお前の手駒はなくなった」
気を失っている純狐をリフレックスリングから解放すると、今度は青娥に狙いを定める。それでも不敵な笑みは失われない。
青娥「ギリギリで間に合ったようですわ。見よっ、これぞゴットヴィーン率いる首領蜂隊!」
なんということだ、奴らを月の都までたどり着かせてしまった。都を爆撃せんと建造物に狙いを定めている戦艦も数多い。
だが次の瞬間、その戦艦が真っ二つになってしまった。あんなこと出来るのは恐らく……。
依姫「地上人の兵器ごときに後れを取る私達ではない」
そうか、シーマは青娥が自分で親玉を壊滅させてしまったから、ここまで暴れても奴等が月を攻撃することは有り得ない。加えて所詮は人類の兵器、数こそ多いもののシーマの軍勢に比べたらあまりに無力ということだろう。何より「穢れ」という最大の弱点も関係のない連中だ。
さらに事態は俺達に有利に傾く。大きな一本腕をぶら下げた戦闘機を率いる白い帽子の少女もやってきたのだ。
依姫「お姉様っ、遅いですよ?」
豊姫「ごめんごめんー。玉兎達を集めるのに苦労しちゃったわー。さっ、エンディミオン隊、お仕事よろしくねー」
そこからはあっという間であった。大型の敵は依姫が各個撃破していくし、素早い小型戦闘機は豊姫の率いるエンディミオン達が次々と駆逐していく。
あそこにロンゲーナー大佐もいるのかは知らないが、あの調子では綿月姉妹の敵ではないだろう。
貴方「もう大丈夫だ。サグメ、もうすぐ月の都に平穏が訪れる。とりあえずはそこで伸びてる純狐をどうするか……だな」
ここからは地上の問題だ。月の民であるサグメを巻き込むわけにはいかないし、月の都側が優勢だからといって無傷というわけにはいくまい。戦いが終わったら復興させなくてはならないだろう。そのためにはサグメのようなリーダーがいなくては立ち行かない。
故に俺はリデュースを解除してサグメをアールバイパーから降ろそうとした。
だが、それがまずかったのだ……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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