だが、また別の衝撃がアールバイパーを襲う。何者かが俺に向かって強烈な弾を撃ち込んだのだ。いや、俺にではない。青娥にだ。
純狐「嫦娥、貴様ァァァァ!!」
それは純粋たる憤怒、純粋たる復讐。クリムゾンナイトメアのコアとして青娥にいいように利用されていた純狐がやったのだ。その強烈な衝撃で青娥はアールバイパーから吹き飛ばされる。
その後も純狐は手当たり次第に弾幕をまき散らしていく。恐らく憤怒のあまり周囲がまるで見えていないのだろう。青娥のことを嫦娥だと誤認しているくらいである。
貴方「と、とりあえずこの場を離れるぞ!」
このままでは俺達も巻き込まれてしまう。サグメの身柄は綿月姉妹に託そう。今も出鱈目にレーザーを乱射する純狐から逃げるように一気に飛行する。
綿月姉妹はというと首領蜂隊の兵器をほとんど屠っていたようで、今は豊姫率いる玉兎の精鋭部隊「エンディミオン隊」が残存勢力と戦っているくらいである。戦況はエンディミオン隊が圧倒的に優勢で、首領蜂隊が殲滅されるのは時間の問題といったところだろう。
貴方「クリムゾンナイトメアは俺の手で葬った。そっちの様子は……まあ聞くまでもないな。ところで依姫、蜂のような兵器は出てこなかったか?」
高所で浮遊して戦況を見定める依姫にヒバチが出てこなかったかと聞いてみるが、どうやらそれらしいものは見かけていないと返される。
貴方「となると、奴らの主力たる戦力ではないということか。大佐は今も地上に潜伏しているのだろう。依姫、シーマは全滅したが純狐が今も暴れていて俺では手が付けられない状態だ」
月に残された問題は月の民が、地上に残された問題は俺達が何とかするべきである。
依姫「分かった。策のない今の奴なら私達でどうにでもなる。よくやった、さすがは八意様の選んだ人間ってことね。地上人にしては随分と骨のある奴だと思うわ。お前の名前はよく覚えておこう○○」
あれだけ高慢な月の民に褒められるとやはり嬉しいものである。最後まで永琳の名前がついて回ってくるのはご愛嬌といったところか。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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