サグメの身柄も無事に二人に引き渡し。いよいよ月の都での騒動は収束しようとしている。
豊姫「地上からの侵略者はあらかた片付けたわ。あとは玉兎達だけでも大丈夫でしょう」
呑気な声を上げながら俺と依姫の間に割って入ってきたのは豊姫。さすがは一度侵略者を撃退した月の民といったところだ。あのエンディミオン隊ってのは確か外の世界の技術が使われているんだったな。
依姫「ちょっ、お姉様! 戦いの途中で抜け出してきたのですか!?」
豊姫「戦いといってもあとは物陰に隠れて震えている残党を捕まえるくらいだもの。私には他にやることがあるのよ。こう見えて忙しいんだからっ」
あどけない声をしながら首をかしげる豊姫。なるほど、この俺を地上に返してくれるんだな。確かに今のアールバイパーでは地球の大気圏に突入できない。豊姫の能力を使えば一瞬でワープさせてくれる筈だ。
貴方「すまないね、今は少しでも早く地球に戻りたい。是非とも……」
豊姫「都の危機を救ってくれたヒーロー君をもてなさなくちゃ♪ さあ、宴を始めるわ!」
これには俺と依姫、二人して「えー!?」と叫び声を上げざるを得なかった。
依姫「暴れてる純狐はどうするのです?」
貴方「いや、俺は少しでも早く地球に戻りたいんだけど……」
豊姫「悪霊じみたアイツだけなら依姫一人で大丈夫でしょ? ましては策も冷静さも欠いている状態なのだし」
依姫「ま、まあ確かにそうですけど……」
今度は俺の両肩をポンと軽く手を置きながら続ける。
豊姫「それに私達を命がけで助けてくれたのに何もしないで帰すなんて地上のみんなに笑われてしまうわ? こんなのメンツ丸潰れよぉ。ねっ、サグメ様もそう思うでしょ?」
サグメ「いや、あの……」
ここに来てまさかのサグメへのキラーパス。目に見えてオロオロしているのが分かる。
やれやれ、豊姫の力なくては地上には戻れないし彼女がへそを曲げたら地上に返してくれないかもしれない。ここはもてなしとやらを受けるとしよう。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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