藍「この天狗の娘には消えてもらおうか。その能力はいずれ足枷となる」

あのままでは念写の能力を……いや、もはや念写はいらないか。霊夢はもはや存在しない。藍が殺してしまったから。だけどあんなのを放っておけるか!

貴方「はたて、手を伸ばせ!」

燃える銀翼をどうにか発進させ、逆回転リフレックスリングを飛ばす。だが、届かない。ちくしょう……!

橙「シャー! フギャギャー!!」

そんな俺を踏み台に軽やかに飛翔したのは橙。爪を突きたてかつての主に果敢に立ち向かう。爪の一撃で藍は一瞬よろめき、はたてを取り落とした。彼女の身柄は地上から飛翔した黒い影に抱き留められる。恐らくは文あたりだろう。

藍が怯んだことで熱波が止まる。腕からだくだくと流血する藍であったが、その腕で橙をむんずと掴んだ。

藍「言った筈だ。もう後戻りできないんだと」

ジタバタと暴れる橙を藍は無心で滝壺に叩きつける。激しい水流に飲まれて橙が溺れている。化け猫だって猫だ。水は大の苦手な筈。アイツ、なんてことを!

すぐに助けに行かなくては! だがもはやアールバイパーは動けない。藍の頭上で浮かぶ浮遊大陸、それを覆う光の壁が切れかかった電球のようについたり消えたりを繰り返している。

藍「やはり調整がまだ必要だな。だが、今の一件で私にも覚悟が出来た」

両手を広げた藍はゆっくりと浮遊して声高らかに宣言する。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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