とにかくこの後どう異変の調査をすればいいのか、その為にはもう一人戦力が必要だ。あの脳味噌お化けが名指しで協力するべきだと言っていた……。
魔理沙「その……他にも○○を呼んでほしいんだ。今起きている異変のカギを握っているかもって」
だが住職サマの表情は晴れない。
白蓮「それがですね……さっきから何度も呼び出しているんですが、宝塔型通信機の調子が悪いらしくて○○さんと連絡が全く取れないのです」
そうやって見せてくれたのは今もビカビカと点滅を続ける宝塔の形をした何か。恐らくはレプリカなのだろうが、これで○○と連絡を取り合っているらしい。
魔理沙「おい、それってもしかして○○に何かあったってことなんじゃないのか!?」
普通に考えればそういった結論にたどり着く。だが、住職サマは首を振るばかり。
白蓮「○○さんはマミゾウさんと一緒に幻想郷各地を回って弾幕ごっこの興行を執り行っている筈です。何かあればマミゾウさんが伝えてくれるでしょうが、そういった話は聞きません。それに……あっ、○○さん! 聞こえますかっ!? 大変なことがあったのですぐに戻っ……ああ、ダメでした」
今も通信機からの光からは砂嵐しか表示されていないが、時折アイツの姿が浮かんでくる。だが声はノイズだらけでまるで聞き取れず、そしてすぐにまたただの砂嵐に戻ってしまう。
住職サマ曰く、他の通信機とは問題なく通信ができるのに、アイツのだけこうなってしまうらしい。原因も不明なんだとか。
魔理沙「なるほど、とりあえず生きてはいる……みたいだな。こうなったら私達だけでも調査を始めようぜ。今は少しの時間も惜しいからな」
行くアテは分かっているんだ。○○なしでもどうにでもなる。まずは藍をとっ捕まえて霊夢がどうなったのかを聞き出す。確か博麗神社と同じで幻想郷の隅っこに八雲亭はあったよな。
魔理沙「こうなったら私達だけでも八雲亭に行ってみようぜ」
白蓮「あっ、待ってくださいよ魔理沙さーん!」
恐らくはアイツの帰還を待ちたかったであろう住職サマの手を引っ張りながら私は幻想郷の境界線へとかっ飛ばしていく。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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