地面が、空気が振動し、その魔力も帯びたであろう衝撃が放射状に拡散し、次の瞬間には散っていた。
魔理沙「ななな、なんじゃこりゃああ!?」
アレをなんて形容したらよいのだろうか? 結論から言うと、私の見た先には八雲亭と思しき立派な屋敷が確かに存在していた。だが、私が先程まで私が向かおうとしていたその八雲亭のある方向は、切り立った崖になっていた。
いや途切れていたのは地面だけではない。地面でも空気でももちろん水でもないものが八雲亭を覆っていたのだ。それはほのかな光の壁、それが何重にも複雑に折り重なっているのだ……。
白蓮「これは……結界ですね。性質としては博麗大結界に近いもののようです。それもかなり強固なもの……。藍さん、一体何を……?」
住職サマの魔法をもってしてもこの結界はどうにもならないらしい。そうだよな、別に結界の管理を専門にやっているわけではないのだし。
光の壁に近づきその性質を調べようとした矢先、再び地面が激しく揺れ始める。足を取られてフラついていると、切羽詰まった表情で住職サマが思いきりタックルしてきた。
白蓮「魔理沙さんっ、危ない!」
体当たりではなく、私を抱いて思いきりジャンプをしていただけのようだ。何事かと周囲を見渡すと先ほどまで私のいた場所に新しい光の膜が形成されていたのだ。
次の瞬間、光にさらされた空間は瓦解して虚無となった。
魔理沙「結界が広がっているというのか!?」
白蓮「ここにいては危険です。一度命蓮寺に戻りましょう!」
再び結界が元あった空間を覆うように発生するのだという。これでは迂闊に近寄れない。一つ分かったことは藍は何かを企んでいる。だからこそ自らの本拠地に誰も近づけたくないのだろう。
その意図までは分からなかったがここでじーっとしてても光に飲み込まれるだけだ。ひとまずは命蓮寺に戻ろう。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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