(その頃、永遠亭近くの竹林では……)
気が付くと俺は永遠亭の建物が見える竹林にいた。恐らくは月の都の豊姫がここまで送ってくれたのだろう。連戦続きで気だるかった体は不思議と力にあふれており身が軽い。宴会で振舞われた食べ物にそういった効果があったのかもしれない。
あるいは睡眠を促して疲労を取る的なものかも。目を閉じると今でもサグメのフワフワな羽根が俺の肌をくすぐる感覚を思い出す。
服に白い大きな羽がくっついたままになっている。サグメから抜け落ちたものであろう。これは月で戦い、大切なものを守り切った記念にとっておくことにしよう。
さて、やるべきことは数あれど、まずは永琳に会って月の都の平穏は守られたことを報告しなくては。相変わらず静寂に包まれた永遠亭に俺は再び足を踏み入れ、奥の部屋へと進む。
貴方「月の都の調査が終わりました。綿月姉妹を脅かす存在は排除され、今はあの二人が残党と戦っているのみです。じきに平穏は訪れるでしょう」
他にもクラウンピースや青娥が事態をかき乱そうとしたことにも触れておいた。
永琳「ご苦労様。色々と横槍を入れられて苦労したみたいね」
まったくだ。今の幻想郷は様々なものの欲望が交錯しており混迷を極めている状態なのだから。これも紫と霊夢が姿を消してしまったことが(紫は無事なのは確認したけど)原因なのだろう。
貴方「それで永琳、霊夢の居場所は分からないか? 大怪我をしていた筈だ」
永琳「霊夢? いいえ、知らないわ。博麗の巫女をここに入院させたことはないわよ?」
そんな馬鹿な! 霊夢は確かに重傷を負っていてすぐにでも治療が必要な状態だった。だとしたら藍がどこかで保護していることになるが、そうなるとすると面倒なことになるな……。
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら