あいつ……八雲藍はとうとう越えてはならない一線を越えてしまった。近くにある永遠亭に外来人がいることを分かっていながら、奴は何の躊躇もすることなく外来人を焼き払う熱波を拡散させたのだ。
藍「外来人だと? そんなもの知ったことか。それより自分の心配をした方がいいんじゃないか、小さな侵略者め」
オプションを限界まで呼び出し戦闘態勢をとる俺。確かに今の幻想郷は崩壊しかかっているかもしれない。だが、コイツを新たな幻想郷の主にすることだけは避けなくてはならないのだ。
貴方「ならば安心した。紫の式だというから何とか暴力沙汰なしで解決しようとしていたが、予定変更だ。俺は○○、命蓮寺の○○だ! 俺はこの幻想郷で生き続ける! その意思を曲げるのならば、俺はその生き様を見せつけるだけだ!」
銀翼を急加速させつつ、ターゲットサイトに九尾を捉える。あろうことか奴は高笑いをしていた。
藍「あは、あはははは! 侵略者風情が何を言い出すかと思えば……。明らかに手を抜いていた紫様を打ち負かしたからと言って、私まで倒せると思ったか? ちょうどいい、貴様がそうほざくのなら、私にも考えがあるぞ」
今まで袖に隠していた両手が露になる。そこにはただの手ではなく猛獣のような鋭い爪が輝いていた。
藍「お前みたいな人間がこの幻想郷に住まうことなどあってはならない。私はいつだってそう思ってきた。紫様も橙もお前に友好的だが私は違う。紫様の手前、そして橙の前では手を下すことは出来なかったが、どちらも私から離れてしまった今ならば私の、私としての意思を押し通せる!」
こいつ、紫との約束を反故にするつもりか!? あの時の決闘で俺は勝ったから幻想郷で生を謳歌しているのだ。そういう約束を紫と交わしたのだ。仮に手を抜いていたのが本当なのだとすれば……。
貴方「やはりお前は黒だ。手を抜いていたのが本当なのだとしたら、紫は俺を幻想郷に住まわせたかったってことになるんじゃないか? お前のしていることはその紫の意思を踏みにじることだぞ?」
ぐんぐん加速するアールバイパー。すれ違いざまに先制攻撃を決めよう。
藍「黙れ黙れ! 思えばお前を幻想郷に住まわせてからおかしな異変が頻発するようになった。やはり貴様が一番の癌細胞だ!」
よし、間合いに入った。ここから強力なスペルをお見舞いしよう。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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