(その頃、迷いの竹林上空……)

弾幕の応酬は今も繰り広げられている。鱗のような弾がまるで模様を描くように直進すると、オプションの一つから放たれる細いレーザーに遮断される。そして攻撃をされた側が黄金の龍を呼び出して突撃させる……。

藍「ゼエゼエ……。確かにあの時よりも数段、強くなったな」
貴方「ふうふう……。お前に幻想郷を預けるわけにはいかないからな。さあ、とどめだっ!」

俺と藍は互角の戦いを続けていた。弾幕の勢いとしては俺が優勢だが、長期戦になると不利になっていく。妖怪ならではのスタミナには対抗できないのだ。なので、ここで一気に勝負を決する他ないと俺は判断した。

貴方「これが白蓮とのっ! 幻想郷に住む俺を優しく受け入れてくれた白蓮との絆だっ! 銀星『レイディアント・スターソード』!」

悪あがきと言える多数の小さい弾を切り伏せて、サンダーソードをも凌駕する巨大な剣を二振り。ブンと唸りをあげて藍に迫りゆく。勝負は決した!

藍「やはり……」

だがこの状況でも藍はまるで焦りを見せない。そうか、外来人殺しの熱波を使うつもりだな! ならば空飛ぶ八雲亭から離れてしまえばいい。一度あの熱波を使うとしばらくは発動が出来ないらしいことは何度も受けているので俺も知っている。

貴方「放つなら放つがいいさ。アールバイパーの機動力を舐めないで欲しい。その後隙だらけになったお前を始末するだけだ!」

一度機体を宙返りさせて十分に距離を取る。熱波もこうしてしまえば影響が小さく済む。

藍「やはり貴様は生かしてはおけない! これ以上進化を続けたら本当に私の脅威になりえるのだからな!」

よしっ、十分に距離は取った。今までの経験からこの距離からなら熱波の影響は受けない。よし、八雲亭を覆う結界が白く光り出した。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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