(その頃妖怪の山上空、獄滅極戮至高兵器「ゴールデンディザスター」内部……)
幻想郷の空をひた進軍する艦隊の後ろの方に銀翼が追随するのを私は見逃さなかった。来るべき未来を確認した私は、ニヤリと静かに笑む。
青娥「くすくす、結局こうなるのよね。幾度となく輪廻を繰り返そうと、過去からやり直そうと、○○はわたくし達の味方をせざるを得ない。そういう運命なのだから……」
今となってはあの女狐の結界は大きな障害になりうる。あのスキマババア最後の置き土産を屈服して、初めて幻想郷は大きく進化が出来る。
青娥「だけど気を付けて、ゴットヴィーン。いくら貴方達でも敵は幻想郷最後の砦。どんな手を使うか分からないし、それにあの熱波は……」
無数の艦隊や戦闘機を従える凛々しい横顔。私はそのことをちゃんと説明した。だが、この後に訪れる運命を知った上であの人はこんなにも平静なのだ。
ロンゲーナー大佐「分かっている。アレは幻想郷の住民以外を焼き払う熱波だそうだな。しかし君は幻想郷に受け入れられた存在だ。その影響を受けることはない。我々が限界まで標的に肉薄し、あとは『壁をすり抜けられる程度の能力』を持つお前が内部に入り込み、結界の発生源を止める」
ゴットヴィーンはいわば私の同志だ。幻想郷をより強く、より上位に進化させるという私の野望にいち早く賛同してくれた。彼と一緒ならきっと成し遂げられる。もちろん理想を達成した時も私はゴットヴィーンと……。
青娥「貴方は『死ぬがよい』って言う方でしょ? 自分が死んでどうするのよ……?」
ロンゲーナー大佐「犬死などせぬ。いざとなればどんな弾幕もものともしないバリアも搭載している。より輝ける未来の為ならば私も全力で臨もうではないか」
何とも心強い言葉だ。そう感慨にふけっていると前方に銀翼「アールバイパー」が接近してきた。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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