(その頃、隠岐奈の扉の中……)
俺は何度も死に、生き返り、そしてまた死んだ。
果たしてこれで何度目だったか。俺の意識は再び覚醒する。無数の柱がそびえ立つ湖。見上げるとその柱の一つのてっぺんに神奈子がデンと構えていた。
紫、幽々子、永琳と続いて今度は守矢神社の主か。ということは……。
神をも恐れさせる勇猛さを受け入れよ。
どんな叡智も力が伴わなければ何も生み出せぬ。
そういう事か。何度も同じような目に遭ってきたから、それとも人ならざる叡智が俺に宿ったからか、次に何を言い出すのかを俺は理解していた。
恐らくは神奈子の幻影に触れればこの空間を抜け出せるのだろう。だが、今回はそう簡単に成し遂げられなそうだ。
空中から神奈子の幻影は弾幕を放ってくるのだ。これでは近づきたくても近寄れない。
貴方「どうすりゃいいんだ……?」
この距離だとさすがに弾幕も届かないので対策を考えることにする。もしや、この弾幕はまやかしで、これに負けない勇気を試されているのではないかと思う。
貴方「つまり正解は恐れずに前進する……だ!」
そうと決まれば俺は勇み足で神奈子に近づく。俺の体をかすめるように飛び去る弾幕、弾幕、だんま……ごふっ!?
結論から言うと弾幕は本物だった。腹に直撃した弾に俺は吹き飛ばされ、そして地面に叩きつけられた。不思議と体に痛みは感じないが、どうやらこの方法は間違いであるらしいことは分かった。ぐぬぅ、勇気と蛮勇は違うという事か。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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