4つの幻影はそれぞれ光の帯となり俺の周囲でぐるぐると渦巻く。凄まじいエネルギーを放っているのか、それらは炎のような熱を帯びており、俺の身をも焦がしていた。
素直に、美しく、賢く、勇猛で、そして何物をも受け入れる慈悲の心を持つ。この5つの心をもってして俺は再び幻想郷に戻るのだ。この5つの力をもってして俺は何をするべきなのか。答えはとうに出ていた。
貴方「白蓮、俺は……」
今の幻想郷を守る。それを成し遂げる為の力が欲しい。俺はただただそう念じて、白蓮の姿を取った影の手をより強く握った。
白蓮の幻影も俺の体に吸い込まれていく。4つの光はいつの間にか魔人経巻の模様が刻まれていた。そして白蓮の手を握っていた筈の俺の手には1本の金剛杵が握られていた。
燃え盛る空気はいつの間にかアールバイパーのコクピットの姿を取っていた。目の前には見るからに金剛杵を突き刺してくれと言わんばかりにぽっかり空いた穴があった。
何をすべきなのか、俺にはすぐに理解できた。確証はない、だがこうあるべきと心で悟ったのだ。俺は金剛杵を思いきり突き立てた。
熱を帯びた光はさらに激しさを増す。光で描かれた虚ろで曖昧なアールバイパーは更なる光に包まれ更に境界がボヤけてくる。
体が上昇する感覚はさらに強まっていき周囲の炎のような熱気はいよいよ極まってプラズマと化している。バチッバチッと周囲で電撃が飛び散り俺はとうとう終わることのない炎から抜け出ることが出来た。
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら