(その頃、永遠亭上空……)


魔住職が、そして彼女を尊敬する魔法使いの格好をした人間がこの私にあらん限りの敵意を向ける。

これは私の犯した罪への罰なのか。霊夢を殺した……殺してしまった私への……。

まずは魔理沙を黙らせよう。あの住職は紫様にも匹敵するほどの強さを誇る。せめてサシでやり合いたい。そのためにはウロチョロと飛び回る黒いアイツを無力化せねばなるまい。

ふと、私はミニ八卦炉を向けられていることに気が付いた。マスタースパークの前触れだ。バチバチとほとばしる魔力が小さい彼女の両手に集束していく。

藍「見え見えだ!」

射線を避けるように私は体を丸めて高速移動をする。ミニ八卦炉の光り方からマスタースパークの発動までおよそ一秒ほどと推測。弧を描くように魔理沙に接近しつつ途中でその軌道を大きく変える。

果たして私の目の前に極太レーザーが発射された。私の読み通りだ。さらに別方向へ弧を描きつつ、隙だらけとなった魔理沙の背後に迫った。

白蓮「いざ、南無三……」

そこをすぐさま住職が止めに入る。もちろんこれも計算のうち。急停止して奴の魔力の乗った蹴りを空振りさせる。なるほど、こんな私でも人を化かすことはそれなりにこなせるようだ。

更に私は足元にクナイ弾を1発放つ。地面に着弾し、小爆発を起こすと魔理沙をよろめかせる。そこに魔住職の空振りした脚が迫る。ばかめ、同士討ちを始めたぞ。

魔理沙「あだっ!?」
白蓮「さすがは紫さんの式。こちらの行動を読まれています」

仲間割れにまでは至らなかったか。それだけこの私が憎いと見える。

魔理沙「ならばそんな予想なんか上回るほどの派手なことをしようぜ! 弾幕はパワーだからな」
白蓮「不思議とその意見には賛同できますね。では、もう一度……!」

やはり、長期戦は不利と見える。私は次の一手を模索し始めた。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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