とは言ったものの、八雲亭は今も結界で守られていてそのままでは内部に入ることが出来ない。

試しに光の障壁となっている結界にショットを撃ち込んでみるもびくともしないのだ。

貴方「こうなればもう一度サンダーソードを使ってみるか?」

頭上を見ると再びSTG世界の軍勢が石の力で召喚され続けており、あまり猶予がないことがわかる。またギガンティックバイトなんて呼び出されたらたまったもんじゃないぞ!

そういうわけで、俺は青い剣を機体前方に構えてオプション経由で魔力を流し込む。バチバチと帯電した刃、魔力のこもった俺の得物をブレないように前方に構え、そしてその魔力を一気に解き放つ。

貴方「重銀符『サンダーソード!』」

雷が落ちたかのような轟音と激しくほとばしる光が結界を貫かんと突き進むのだが、やはりダメであった。結界は頑丈であり何物も寄せ付けない。

見かねた魔理沙が今度はマスタースパークを放つが、やはり結果は同じ。

魔理沙「パワーでどうにかできるものじゃないな。こりゃ博麗大結界レベルの頑丈さだぞ」

紫でも呼び出すか。しかし今は藍の看病でつきっきりの筈だ。俺達だけで何とかしないといけない。

霊夢「下よ。この結界は真下が比較的薄くなっている筈だわ」

助言は意外なところからやってきた。俺の真後ろ、つまり記憶を失っている筈の霊夢であったのだ。

貴方「お前、巫女としての記憶が戻って……?」
霊夢「わからない。それはまだモヤモヤしてるけど、ちょっと推理すれば簡単に導けるわ。地面に根差した建物でしょ? 普通は床下からは誰も侵入しない。だから結界も手薄な筈」

なるほど、試してみる価値はありそうだ。俺達は八雲亭の真下に陣取り、各々の最大火力となりうる攻撃を試みた。

貴方「もう一度……重銀符『サンダーソード!』」
魔理沙「マスタースパーク!」
早苗「オーバーウェポン!」

超絶的な力は一束の光となり、八雲亭の床を貫いた。すると虚空にヒビが走り、そしてガラスが割れるように光の膜が崩れ落ちていった。

貴方「再生される前に突入するぞ!」

この先に何が待ち受けているのか……。それは分からないが本能で感じ取っていた。

決戦の時は近い……と。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら