日も落ちるか落ちないかという頃、ようやく命蓮寺にたどり着いた。門をくぐり、格納庫にアールバイパーを置くと謎の白い物体を抱えて自分の部屋に戻る。

床に置いて様子を見てみるが、白い物体はピクリとも動かない。本当に生き物なのだろうか? 試しにもう一度そのモチモチとした物体を撫でてみる。少しだけ身をよじった気がする。やっぱり生き物なのか?

そうだ、食べ物を見せて反応を見てみよう。何か無難なものは……よし、饅頭を見つけた。これなら妥当だろう。そっと目の前に置いて見せる。

やはり反応はない……と思った矢先、物体が饅頭に覆いかぶさった。これは、食べているのだろうか。饅頭はすっかりなくなってしまい、物体が先ほどよりも活発に動き回っていた。

やはり生命体だ。食事をするんだから間違いない。それにしても見たことのない生き物だ。後で白蓮に聞いてみよう。

そう思い部屋を出ようとした矢先、目の前のふすまが開かれた。

星「○○さん、お夕飯の時間……って、ああああっ!?」

素っ頓狂な声を上げて星が卒倒してしまった。俺の顔に何かついてた? いや、それともこの白い生命体がよほど珍しいものだったのか? とにかく星を起こすために手を取る。

貴方「こんなところで寝たら冷えちゃうよ?」

いまだにパクパクと口を動かすことしかできない毘沙門天代理。ようやく出た言葉は意外なものであった。

星「○○さんが……、○○さんが死んじゃった……!」

おいコラ勝手に俺を殺すな。おーい、目を覚ませー!

懸命な呼びかけの甲斐あって、星はようやく目を覚ました。

星「てっきり○○さんが幽体離脱しちゃたのかと思って……」

おや、この白い生命体は幽霊の類だったのか? 確かにこいつは真っ白だし先端が細長いしで、魂に見えなくもない。……うーむ。となると俺はずっとこいつのこと生命体って思っていたけれどそれとはちょっと違うのかな……? でも普通に饅頭食べてたし……。

貴方「とにかく夕飯を食べに行こう。白蓮なら何か知っているかもしれない」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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