しかし彼女に待っていたのは驚きおののく人間ではなかった。まず小傘の目に映ったもの、それは自分よりも数倍は大きな巨体。その巨体の中心では瞳孔のない真っ青な目玉が一つ不気味に発光している。それを覆う頑丈で硬そうな体はまるで鋼鉄のように無機質であった。それが音もなくゆっくりと錐もみ回転しつつ浮遊している様は不気味としか言いようがない。まさに正真正銘のバケモノ。
小傘
「ぴゃ~~~~~っ!!?」
全身の毛という毛が逆立ち、ものすごい悲鳴を上げる唐笠お化け。顔につけていたらお面もずり落ちてしまった。
対する巨体はその横長の六角形の体をゆっくりと傾けて、素っ頓狂な悲鳴を上げた妖怪に狙いを定める。この巨体を正面から見ると意外と平べったいことが分かる。だが、その平べったい面には見るからに物騒な砲門が4つ……。
小傘「ひぇ~~~~!!」
そして放たれるビームも4本。あわや直撃というところで、小傘はビームを回避する。釣竿も鬼の面もかなぐり捨てて(それでも傘は手放さない)、小傘は一目散に逃げ出した。
小傘「な、何だったのよ今のは? ビックリした……というかコワかったよぉ~」
泣きべそをかきつつ、小さな妖怪は後ろを振り向くことなく逃げていく……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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