(その頃白玉楼では……)

対峙する両者の間に一陣の風が吹きすさぶ。桜の花びらが舞い散る中その巨大な扇子を携えた亡霊少女はあまりにも美しかった。

貴方「なるほど。その威風堂々とした面構え、自分よりも明らかに大きなボディ。さながらボス登場ってところだな」

こういう場合はまず援護射撃するであろうパーツからひん剥くと相場が決まっている。よし、最初の狙いはその巨大な扇子だ! 扇子にロックオンサイトを合わせるとレーザーを発射する。

幽々子「あらまあ、どこを狙っていまして?」

何だと……。レーザーは扇子を焼切ることなく素通りしてしまった。オーラのようにも見えた扇子だ。実体がなかったのだろう。まさかの破壊不可能パーツとは……恐れ入った。

ならば直接コア……もとい幽々子本人を狙う以外にありえない。より小さな標的を攻撃することになるので命中させやすいリップルレーザーに換装し、攻撃を加える。

システムボイス「RIPPLE LASER!」

リップルレーザーは火力こそ通常のレーザーに劣るが、弾速と連射力で十分カバーできるポテンシャルを持っているのだ。更に距離を稼ぐと輪が大きくなって更に当てやすくなると来たものだ。

幽々子「やーん♪」

そしてそれを何食わぬ顔して避ける幽々子。ま、またバカにされてる俺……。負けじとリップルを何度も放つが、その度に避けられたり輪っかの中に入られたりしてまるで一撃を決められない。

幽々子「水面に水滴が落ちた時のようで涼しげな弾幕ね。ちょっとワンパターンな気もするけど」

こちらの武装の評価までしてしまう余裕。今度はこちらの番と言わんばかりに両手を突き出す亡霊少女。直後桃色の大小の弾が桜吹雪の如く扇子型オーラから、幽々子本人から放たれる。力の差は歴然か……。

いや、よく見ると弾幕の薄い所濃い所のムラが見られる。よし、そっちに行って反撃を試みる! いや、待ち構えたように大弾が迫っていた。一瞬だけバイパーの出力を落とし、自由落下させ、これをギリギリでかわした。再びアールバイパーのバーニアをふかすと、幽々子を正面に見据え、今度こそリップルレーザーを喰らわす。よし、命中した!

幽々子「さすが……ね。紫とまともにやりあっただけはあるわ。それじゃあ、これなんてどう?」

掲げられるスペルカード。ついに幽々子の本気が見られる……。告げられた名前は「華霊『スワローテイルバタフライ』」……。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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