周囲が薄暗くなる。そしてうっすらと浮かび上がるのは見事な桜の樹……?

周囲の魂がわずかにざわめくと、それら一つ一つが幽々子の周囲へと集まっていく。

貴方「どう攻めてくるんだ……?」

読めない。幽々子自身はまるで花がゆっくりと咲くようなイメージの模様を描いて弾幕を放っている。確かに見た目は綺麗だがスペルカードにするほど強力な技には見えない。

俺はあらかじめ弾が通らなそうな安全な場所に陣取ると追撃を行った。回避する様子を見せない亡霊少女に輪っか型のレーザーが次々に命中していく。と、突然幽々子の周囲に渦巻いていた霊魂が一気にこちらに突っ込んできた!

あまり派手に動くとあらかじめばら撒かれていた弾幕に突っ込んでしまう。最小限の動きで霊魂を回避していく。一々肝が冷える……。少しくらい避けたくらいでは霊魂は微妙に進行方向を変えて……平たく言うとホーミングするのである程度距離を取らないといけないのだ。

幽々子「なかなかのテクニックね。……でも、油断は禁物よ。くすくす……」

不敵な笑いを浮かべているが内心では焦っている筈。なにせ俺はまだ一度も被弾していない。これはもしかすると勝てるかも……

突如背後から爆発音。訳も分からず後方を確認すると……。
こちらに突撃してきた霊魂が爆発して弾幕をばら撒いて来たのだ。ゆ、幽霊爆弾……!?

そ、そんなのアリかよ……。反応できる筈もなく爆風と弾幕に晒され、アールバイパーは前方につんのめり、バランスを崩してしまう。くそう、かなりダメージ入ったな……。

どうにか体勢を立て直し再び幽々子と対峙しようとしたが、先程爆発した筈の霊魂が再びこちらを捕捉して突っ込んできたのだ。

貴方「爆発したんじゃないのかよ!」

幽々子「この子たちはエネルギーを放出しただけよー♪ まだまだ○○くんを追いつめるから覚悟して頂戴ね」

扇子を口元に当てて余裕の表情を浮かべる亡霊少女。こうなったらこちらもスペルカードで対抗しよう。とっさに手にしたカードは「銀符『レーザーワインダー』」。

だが、俺がスペル発動の宣言をするよりも早く霊魂が迫ってくると再び弾幕を撒き散らしてくる。前のようには行くかと余裕を持って回避したが、今度は幽々子から放たれる弾に突っ込んでしまった。襲う衝撃に歯を食いしばる。

その矢先、よいニュースとも悪いニュースともとれるシステムボイスが割り込んできた。

システムボイス「You got a new weapon!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら