それまでアールバイパーの影に隠れていた半霊が再び活発に動き始める。冥界ということでこの迷子の半霊にも何かしらの影響を与えているのだろう。こうなったらダメ元でアイツに頼んでみよう。
貴方「半霊、あの人形を回収するんだ!」
コクリと頷くと真っ白い生命体はヒュルヒュルと幽々子に急接近。首尾良くネメシスを回収すると、そのままヒョロヒョロと俺の元まで戻ってくる。
貴方「お前……最高だぜ! これで反撃できるぞ」
心の底から感謝の叫びを上げる。心なしか半霊の頬が桜色に染まった気もした。
幽々子「幽霊まで使役しているの!? それにしても使役して人形を取り返されちゃうだなんてね……。素早過ぎて対処できなかったわ。幽霊のヒットアンドアウェイだなんて」
そうだよ、何もエネルギーが切れるまでネメシスを暴れさせる必要なんてない。途中で戻るように命令すれば魔力の節約になるではないか。最後の爆風がない分火力は落ちるが攻撃後の隙は圧倒的に小さくなる。
減った火力はオプションをより多く射出すれば補えそうだが、生憎人形は1体しか持っていない。
ふとネメシスに目をやるとアールバイパーの右側に陣取っている。邪魔にならないようにと配慮していたのか、半霊は反対側、つまりアールバイパーの左側で浮遊していた。少し機体を動かすと間合いが変わらないようにネメシスと半霊が追随する。
自機の左右にオプションを固定して……そして標的に向かって突っ込んだり元の場所に戻ったり……。何かひらめきそうだ……。
爆発が使えない分一気に2つを飛ばして……、ハッ! これはもしや……
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら