慧音「なんだ……コイツ?」
その姿があらわとなると慧音も唖然とする。あまりに幻想郷に似合わない巨体がゆっくりと近づいてきたのだから。
その巨体はアールバイパーのように無機質な体を持ち、横に伸びた六角形の形をしていた。中央には青く光る円形のコア、前方には大口径のビーム砲が4つ、そしてマンボウのように平べったい体。俺はコイツを知っている。こいつは「
ビッグコア
」だ。間違いない。ご丁寧に遮蔽板までついているのだから。
貴方「ビッグコア……、どうして幻想郷にいる!?」
答える声はない。一斉に照射される4本のビーム砲、それが答えであった。もとより話し合いなど通じる相手でないことは十分承知。さらに言うとビーム砲による不意打ちも予測済み。俺は大回りでビームを避ける。残念だな、お前の戦い方は手に取るようにわかるんだ。
避け際にリップルを放つが、ビッグコアの頑丈な装甲に弾かれてしまう。ビッグコアを倒すためには中央のコアを破壊すればいい。しかし奴の装甲は非常に堅牢であり、アールバイパーの武装では破壊することはできない。なので唯一の脆弱部である遮蔽版を壊すことでコアをむき出しにするのが正攻法だ。
その小さな遮蔽版を壊すのにリップルでは少々分が悪い。距離を稼げば輪が広がるということは、それだけ装甲に着弾して弱点に攻撃が届きにくいことも意味するのだ。それならば、リップルからノーマルレーザーへ換装。遮蔽版を狙い撃つことにした。
が、相手も黙っているだけではない。4つのレーザー砲で応戦してくる。リデュースしたアールバイパーでは隙間を潜り抜けることも出来なくはないが、少しリスキーである。よって再びビームの塊ごと回避。しかしこの回避行動によってレーザーが狙った場所に命中しない。
慧音「これ以上人間の為の里で好き勝手なことはさせない! ○○、要はあの青い目玉を壊せば機能を停止するんだな? 助太刀するっ!」
光学兵器の撃ち合いに業を煮やした慧音はスィーっとビッグコアの真横に陣取る。
慧音「簡単じゃないか。真横から攻撃すれば目玉をすぐに壊せる」
お、おい……! なんかそれはやってはいけないような……。しかし慧音の放った弾は何もないのに見えない壁に弾かれてしまっていた。
慧音「っ! 結界か何かか!?」
どうやら一見弱点がむき出しに見える側面は見えない壁に覆われているらしく、目に見える装甲のように攻撃を遮断してしまうようだ。となると結局は正攻法しか受け付けないということになる。ならばとロックオンサイトを覗き込み再び攻撃の態勢を……いや、何か仕掛けてくる! いや、これは……錐揉み回転してくる!
貴方「慧音、すぐに離れるんだ!」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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