黄色いスポットライトに照らされた矢先、ミサイルの発射される音を耳にした。反射的に機体を移動させていたため直撃は免れたものの、思った以上の速度に俺は縮み上がってしまった。まだ心臓がバクバクいってる……。
これは思った以上に危険だ。あのサーチライトに捕捉されないように死角から攻撃を与えるしかない。俺はバイパーの高度を下げ、ライトから逃れるようにバニシングコアに接近する。
じりじりと近寄る矢先、スポットライトの色が赤色に変わった。ひっきりなしにこちらを探すように赤いライトが縦横無尽に動き回る。そして照らした場所を狙うかのようにこれでもかとミサイルを飛ばしてくるのだ。
あのライトに捕まったら終わりだ。それに流れ弾にも気を付けなければならない。近づくミサイルをツインレーザーで破壊すると更に接近する。スポットライトの根元は比較的安心だろう。灯台下暗し。
意を決してバクテリアン戦艦の目の前に一気に躍り出る。当のバニシングコアは遠方に気を取られ、アールバイパーに気が付いていないようだ。このままネメシスとコンパクを一気に展開し、遮蔽版めがけてツインレーザーを浴びせる!
不意にスポットライトの光がアールバイパーを照らす。暗闇から急に光に晒されて俺は思わず目を覆ってしまう。スポットライトの色は紫……しまった!
バニシングコアは時折紫色のスポットライトで自らを照らすのだ。自らを傷つけようとする敵弾幕や敵機を確認するために。そしてそんな不埒な輩を撃ち落とすために自らの周りをミサイルに巡回させるのだ。
貴方「リフレックスリング!」
武装をリフレックスリングに換装。すぐさま射出し適当な壁に打ち付ける。引っ張られるような形でアールバイパーはミサイル弾幕地帯から脱出。すぐさま踵を返し、なぎ払うようにリングを再射出。迫るミサイルを一掃した。
壁をバックに攻勢に転じようとした矢先、スポットライトが俺ではない違うものを発見したらしい事を察知する。黄色いスポットライトの照らされた先、それは先程までゴーレムに乗っ取られ、今はぐったりしているてゐであった。
貴方「距離があり過ぎて援護が間に合わないっ……!」
妖怪と言えどあれだけのミサイルを食らったらひとたまりもないだろう。しかし標的をロックオンしたバニシングコアは止まらない。煙を吐きながらてゐめがけてミサイルを何発も撃ち込んだ。着弾する度に響く爆音と硝煙……。俺はその惨状を直視する事は出来なかった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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