安全な場所……。それは……バニシングコアの懐だ。遮蔽板があった場所は今は空洞になっている。バイパーや少女二人も入れるだろう。

貴方「バニシングコアの中心に入るんだ! こいつ無駄に頑丈だから傘になる」

どの道鈴仙を救出するために俺はあそこに向かわないといけない。ようやく立ち直ったバニシングコアの中心へ銀翼を飛ばしていく。地響きと時折落ちてくる天井の破片を避けながら輝夜達もこちらに向かっていた。

一足先にコアの目の前に達した俺は逆回転でリフレックスリングを射出。鈴仙をバニシングコアから引き離した。程なくして姫とイナバも到達。

その巨体が降り落ちてくる脅威から身を守っていた。……と、突然アールバイパーのモニターにノイズが走る。

貴方「な、なんだなんだ!?」

この感覚はバイパーが新しい武器を手に入れるとき。しかし少女との弾幕ごっこなどしていなかった。いや、随分前での弾幕勝負が遅れて武装に変換されることもあるにはあったが……。

システムボイス「You got a new weapon!」

スプレッドボムのアイコンが砂嵐に溶けてなくなり、そして空中にミサイルが発射されるアイコンに変わった。

システムボイス「FLYING TORPEDO」

フライングトーピード。「フライング」の名前通り、空中を直進する空対空ミサイルである。自分で狙いを定めないといけないが、一度に二発も発射できる地味だがかゆいところに手の届く武装だ。

確信した。これはバニシングコアとの交戦で得たものだ。巨大戦艦の残骸の中に入り込んでの武装入手とは恐れ入った。確かにそうやって超時空戦闘機が武装を増やすこともあったなぁ……。

と、感慨深くなっていたら、天井よりも先に床が抜けてしまった。鈴仙というコアを失ったバニシングコア、そして俺たちは重力の赴くまま真下のフロア、つまり白蓮と永琳が交戦している場所へと落ちて行った……。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら