断末魔なのではないかと見紛うほどの金切り声……。オプションのどちらかがその凶刃の犠牲になったのか!? 俺は声のする方向を振り向き驚愕した。
幽々子「アアアア……!」
なんと左肩からバッサリと楼観剣で袈裟斬りにされた幽々子の姿があったのだ。
楼観剣といえば幽霊をも斬り刻むことの出来る刀であるらしい。そんな一撃をもろに受けてしまったのだ。いくら幽々子といえどまず無事ではない。
妖夢「ああっ! 幽々子様っ!?」
自らの主の悲鳴だ。妖夢の洗脳を一時的に解除するには十分すぎる大音量であった。自らがしてしまった事実を前にオロオロとたじろいでいる。
白蓮「今が好機ですっ!」
アールバイパーを踏み台に、大きく跳躍する白蓮は一気にパラサイトコアの中心部に取りつき、至近距離から手刀を振るった。空を切り、そして遮蔽版を両断するチョップ。さらに反対側の腕で今度はコア目がけて拳を当てようとする……が、反撃を警戒したのか、一度離脱した。
その直後、バチバチと放電するエネルギー弾を弓に番えた永琳がそれを思い切り射る。間一髪、白蓮はその直撃を回避したが、エネルギー弾はそのままパラサイトコアに直撃。青く濁りのなかったコアは灰色に変色し、その機能を停止させてしまった。
永琳「安心なさい。小うるさい僧侶など端から狙っていなかったわ。せめて盾くらいに働ければと思ったけれど、それすら全う出来ない、それどころか邪魔をするのならこんなデクの棒は要らない。そこで勝手に朽ち果てていなさい」
巨大戦艦の洗脳から完全に解放された妖夢は手負いの幽々子を抱き、戦線を離脱する。当の亡霊少女は今も弱弱しく喘いでおり、相当のダメージを負ったのであろうことが伺えた。
貴方「味方を味方とも思わずに道具扱いってところか。まあいいさ、ならば道具の使い主を叩き潰すだけだ!」
この非情なる月の頭脳の暴走を止めなくてはマジで幻想郷が危ない。俺は持ち前の機動力で先制攻撃を仕掛けることにした。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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